不惑の歳。

不惑の歳。 四十にして惑わずとはいうものの、変わったこともあれば、変わらなかったことも。 そして、また膨らんでいくことも。 変わったことと言えば、食の嗜好。 揚げ物といえば、トンカツだったけれど、今はアジフライ。 味の好みというより、胃もたれに…

ピュアソウル。

「いちばん大切なのは、一生懸命、生活すること。一生懸命したことは、いちばん純粋なことであり、純粋であることは、もっとも美しく尊いことです。」ー土井善晴 一汁一菜でよいという提案 (新潮文庫) https://amzn.asia/d/j8XStuE クライミングをしていると…

日常茶飯事。

育児休暇を取得して二週間。 オムツを交換すること、早朝にミルクを飲ませること、泣き止まないこと。 それが特別ではなく、日常になってる。 そして、隙間にクライミングをすることも。 それもまた、生活に息づいてる。 育児も岩登りも、生活の一部。 スペ…

BACK TO THE TOYOTA.

遠征で一番訪れている場所、豊田。 近年、足が遠のいていたけど、思いが再燃。 仲間に会いに、岩を登りに、何かを探しに。 金曜日の夜に、google mapに教えを乞う。 久しぶりのロングドライブ。 福島FMからTOKYO FMへ。 電波の途切れるラジオをつないでひた…

理由なき登攀。

今日、出来なかったらやめよう。 毎回、そう思って上ってく。 もう何度、上って下ってを繰り返したことやら。 細かいスタンスを踏んでたふくらはぎとホールドを抑える肩の痛みが終了のゴング。 やっぱり登れなくて日が暮れる。 けれども、不思議と次は出来る…

学食を食べて想う。

報告会に参加するために大学へ。 学生だらけの食堂で肩身の狭いランチを食べる。 周りを見回すとそこは大学。 喧騒的なキャンパス。 妙に細かいパワーポイント。 ちょっと言葉足らずなプレゼン。 リーズナブルな学食。 修士に課程に進まなかったことへの後悔…

遥かなるタホ。

夏休みはどうしようかなと思っていた時に、アメリカへのお誘い。 パスポートの期限は、ちょうど旅程の終わりと一緒。 仕事はどうにでもなるし、それより大事なことがあるし、これも縁かなと、California へ。 あっさりとイミグレーションを抜けると、もうそ…

一つだけ。

この世を喜ぶ術をたった一つでも知っていれば、どんな苦しみも哀しみも帳消しにできる。生きるってのはきっとそんなものなんじゃないでしょうか-星落ちてなお どちらかというと、トランクにいろんな物を押し込めるたち。 仕事も、休日もギュウギュウに詰めた…

偶然はつねに美しい。

世の中、偶然が重なって出来ている。 タイミングが少しでもズレたら、起こり得ないことばかりだ。 午前中は、寒さと雪を言い訳に、こたつでグズグズして、チャーハン作って食べて。 お昼過ぎに、岩場に向かう。 こんな天気じゃ、誰もいないだろうなと。 車が…

メモること。

iphoneを新調するか惑っている。 何年前に買ったかを忘れていたセブン。 2倍のフォーティーンが出たら更新しようかなんて思っていた。 愛着もあるし、まだいいかななんて思っていたけど、充電ができなくなり、ついに潮時。 なかなか踏ん切りが付かなかった…

小さなことにクヨクヨしようよ。

クヨクヨしながら生きている。 やれば良かったとか、何でやってしまんだろうと。 人生を二分するような大それたことではなく、日々の生活での些細なことで。 それがなかったら、別の人生を歩めたような気がする。 だけど、そうしてきたから、今の自分がある…

過程。

一年前からトライしていた課題を完登した。 「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」 ノムさんがそんなことをボヤいてた。 出来ないと頭を抱えるものだけど、出来るとあっけないもの。 やり遂げた時に、一抹の寂しさすら覚えた。 もういいや。と…

そこのみにて光り輝く。

好きなことは嫌いになれない。 物事が長続きするのは、そういう理由だと思う。 この手の人は、二つのタイプに分かれる。 「好きこそものの上手なれ」と「下手の横好き」。 どうやら、自分は後者のようだ。 傍目からすると、ダラダラやっているように見えるか…

後天的。

人と接していると、自分のセンスの無さを垣間見る。 センスとは、物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きや感覚。 鍛えられるものであるけれども、もともと備わっているものな気がする。 振り替えると、自分は先天的なものが乏しかったと思う。 長年、同…

地ジャンという発想。

パスカル曰く、人間は考える葦である。 多分、クライマーはムーヴを考える人なのではないかと思う。 自分のアイディアは大抵、的外れで、見当違いなので修正に修正を加える。 トライアンドエラーの繰り返しだから、ピタッとハマった時の爽快さが何とも言えな…

ポストカード。

美術館や博物館が好きだ。 それ以上に、記念に買うポストカードが大好きだ。 本当は、その他のグッズが欲しいのだけれども、お金がかかるし、かさばるな。 と思うと、ポストカードは100円程度だし、紙一枚というスマートさ。 そして、眺めていると、その時の…

映画。

映画って本当にいいもんですねぇ。 金曜の夜は映画と決めている。 時間があれば、土曜も日曜も。 何を観るのか、気まま、思うまま。 "Lucky "、"わたしはダニエルブレイク"、"家へ帰ろう"。 今の心境なのか、おじいちゃんムービーが多い。 強面だけど心優し…

ヒント探し。

なんで、読書をしてるんだろう? ふと思う。 作者が好きだから、文字フェチだから… 語彙を増やすため、知識を得るため… いろいろあるのだけれども、どこかで答えを探していたような気がする。 小説を読んでいると、自分では言い表せなかった心情を代弁してく…

ウクレレ。

ウクレレを手に取ってみた。 ベニヤ板で、おもちゃのような楽器が家に来てから一か月。 毎日、触れている。 三日坊主になるかと思っていたのだけれども。 隠された才能が開花するわけでもなく、一本指で押さえられるコードをいったりきたりするだけ。 でも、…

バラクーダ。

スムーズな足入れに、快適な履き心地、非対称なレースアップシステム、網の目状のトゥーラバーを搭載するなどインドアだけでなくアルパインやクラックなどのクイミングにも対応するモデルです。0.8㎜のミッドソールを内蔵しエッジング性能を更に確かなものし…

シンプルに、ダイレクトに。

旅に出る前の倦怠感。 出てしまえば、どこかへ吹き飛んでしまうのだけれども。 なんだか、今回は気持ちと腰がどんより重い。 だけれども、家のいるとさらに気が滅入るのもわかってる。 何とか、奮い立って飛び立つ。 10数年ぶりの塩原。 いつか登りたいと思…

美学。

自分のやりたいことを追求する。 誰かに、成し遂げたいわけでもなく、認められたいわけでも、勝ちたいわけでもなく。 それがモチベーションの原石なんだと思う。 「登りたい課題が、登れた後に、その課題が難しかったらいいよね。」 そう諭されたことがある…

柏木三部作エピソード1 ラウンドヘッドオーバー

悪人(上) (朝日文庫) 作者:吉田 修一 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2009/11/06 メディア: 文庫 行く先が舞台の本を片手に飛行機に乗り込む。 旅に読む文庫も楽しみのひとつ。 読むのは三回目だけど、同じところで当然のように泣く。 上巻を読み終…

立ちすくむ。

前進しているのか、後退しているのか。 わからない今日この頃。 とりあえずはっきりしているのは、頭は退化しているようで。 よく財布を忘れる。 そんなタイムロスも有り、午後からのクライミング。 起き抜けに、「登りたいな」と思った岩があった。 ポール•…

冬の花。

見上げたら、花が咲いていた。 今日の心はどうしたものか とびあがりはねあがり とどまるを知らない。 「幸せについて」谷川俊太郎 赤いツツジに心弾む。 なんとなく、今日は登れる気がした。 右手クラック、左手カチの馴染みのスタート。 最初の一歩目が大…

うどん旅。

去年最後で今年最初の旅。 四国に、うどん食べに行こうぜ。 そんなかけ声に集まった五人。 仕事納めの翌日、西へ西へ。 一人で行く旅にはない楽しさが、みんなで行く旅にはある。 各地でクライミングして、郷土料理を食べ、気になった場所を観光する。 三本…

目の醒めるカンテ。

もはや進退極まった、と思うことがある。 その度に、努力してんのかオレは、と問う。 プラトーってやつなのかもしれないけれども。 そんな時も、どんな時も、たゆたえども沈まずの精神が大事なのだが、立ち位置が知りたくなる。 3〜4年前に、見上げたカンテ…

北のボルから。

旅に出ようと思った時が旅の始まり。 代休が入っての4連休、ボーナス前の貯金残高、行ってみたい場所。 それらをかき混ぜた結論は北海道。 長い休みだし遠くへ。 船便は安い。 アヨロに行ってみたい。 早期割引に誘導されて、フェリー、宿、レンタカーと流れ…

ワンウェイ。

カルフォルニアの日差しを浴びて、ヨセミテで深呼吸した夏休み。 日に焼けた肌は剥がれ落ちるし、肺の空気は入れ替わる。 だけれども、思い出は、新陳代謝しない。 あっという間の日々も体のどっかに残る。 サンノゼ空港からヨセミテ国立公園への道のりは、”…

Oui!

フランスは怖い国。 そういうイメージで訪れた。 何かしら盗まれるだろう。 まあ、生きて帰れれば良いやという覚悟で飛行機に飛び乗った。 空港に降り立ち、約2週間を過ごした感想は、”また来たい。”だった。 右側運転とローターリーは怖かったし。 バイクの…