不惑の歳。

不惑の歳。

四十にして惑わずとはいうものの、変わったこともあれば、変わらなかったことも。

そして、また膨らんでいくことも。

 

変わったことと言えば、食の嗜好。

揚げ物といえば、トンカツだったけれど、今はアジフライ。

味の好みというより、胃もたれに悩まされる。

今、身体が欲するものがわかるようになってきたように感じる。

 

変わなかったことは、体型と性格。

体型は20年前と変わらず、服のサイズもそのまま。

性格は短気のまま、すぐにカッとなる。

だけれども、上手く自分をコントロールできるようにはなってきたような気がする。

 

でも、今だに夢はしぼまず膨らんでいる。

行きたい場所は増えていくばかり。

やりたいことは広がり続けている。

全てを叶えることは出来なくても、叶う夢をチョイスし、行動することが出来るようになったと思う。

 

これらは、自分の理想と現実のギャップが少なくなったからなんだろう。

理想の自分のレベルダウンしたのか。

現実の自分がレベルアップしたのか。

恐らく、どっちもなんだろう。

 

自分に馴染んだという感覚。

出来ない自分を許せるようになり。

出来た自分を認められるようになった。

若い時より自身を好きになれたのか、諦めがついたのか。

 

わからないけれども、自分を乗りこなせるようになったのは確か。

だから、この体と心で、行きたい場所に行けるし、やりたいことが出来る気がする。

少なくとも、挑戦は出来ると思う。

 

あと四十年くらいの人生。

惑わずにはいかないだろうけど、この身体でいけるとこまで行ってみよう。