クヨクヨしながら生きている。
やれば良かったとか、何でやってしまんだろうと。
人生を二分するような大それたことではなく、日々の生活での些細なことで。
それがなかったら、別の人生を歩めたような気がする。
だけど、そうしてきたから、今の自分があるとも言える。
R399。
20歳の時にチャレンジしていて、ワンテンのままで、心に引っかかっていた。
マントルムーブが怖いし、フィジカル不足でつなげるのは厳しいなぁという印象だった。
そのうちに、紐を結ぶことから遠ざかり、身体も、気持ちも何処かへ。
40歳手前に、重い腰を持ち上げた。
リベンジのファーストトライはボロボロで、手を出さなきゃ良かったと後悔した。
とはいえ、件のマントルムーブには、若かりし頃ほどの恐怖は感じない。
ようやくワンテンまで漕ぎ着けた時には、前哨戦であるルートの途中でテンションをかけているだけと気付く。
あとはフィジカルだなと、とにかく体を動かす。
悲しいかな、若い頃より身体的なフィジカルは落ちている。
だけれども、精神的なフィジカルは伸びている。
「手を出したからには」と「やらなきゃ良かったなぁ」という思いを交錯させながらトライは続く、続けと願う。
何で、あと一手を出さなかったんだろうとか、あのムーブをしなきゃ良かったのにとクヨクヨしながら、アプローチを下りては上る。
後悔しないように生きろ。
そんな風に言われたこともあるし、そうできたら良いなと思う。
でも、生きていく上で、多かれ少なかれ後悔は切り離せないものな気がする。
後悔無しの人生なんて、とも感じる。
約20年の時を経てのRPは、
後悔が無かったら、再チャレンジも無かった。
小さなことにクヨクヨしようよ。
それでいいよと自分に言い聞かせる。
他人からしたらめんどくさい奴だし、自分でも自身に疲れるけれども。
クヨクヨした人生もそう悪くない。