世の中、偶然が重なって出来ている。
タイミングが少しでもズレたら、起こり得ないことばかりだ。
午前中は、寒さと雪を言い訳に、こたつでグズグズして、チャーハン作って食べて。
お昼過ぎに、岩場に向かう。
こんな天気じゃ、誰もいないだろうなと。
車が一台あるけれども、知らない人だろうなと降りていくと、見覚えのある顔。
私も昼に来たばかりなんですと、軽めのあいさつもそこそこに。
お互いに、名前を言い出せないまま、ビレイをし合う。
帰り際、〇〇さんですよね、△△くんだよねと名を呼び合う。
10年ぶりくらいだろうか。
キビキビと朝から来てたら、会わなかったかもしれない。
再会は、必然といえば必然だったのかもしれないけれども、偶然ということにしておこう。
連絡先も交換しなかったし、また会えるかもわからないけれども、またどこかで。
See you down the road.
偶然はつねに美しい。