フランスは怖い国。
そういうイメージで訪れた。
何かしら盗まれるだろう。
まあ、生きて帰れれば良いやという覚悟で飛行機に飛び乗った。
空港に降り立ち、約2週間を過ごした感想は、”また来たい。”だった。
右側運転とローターリーは怖かったし。
バイクのおじさんに罵詈雑言を浴びせられたのは腹が立ったし。
振り返ると、タクシー代金をボラれたのも悔しいし。
嫌なこともいろいろあった。
パンやチーズや果物は安くて美味しいし。
落とした携帯電話を届けてくれたり。
怪しげな英語とフランス語を理解しようとしてくれたり。
嬉しいことがたくさんあった。
来てみないとわからないことだらけだなと改めて思う。
日々、先入観に囚われて生きているなと実感する。
それは、フランスという国に対してでもあるし、フランスの方に関してでもあるし、自分自身についてでもある。
フランスへの恐怖は、流言飛語による影響だったし、もちろん怖い面もあるけれど、それよりも温かい面が印象深かった(自分は良い面しかみてないかもだが)。
自身についても、オレって意外とタフじゃんという場面もあれば、何てクズなんだという場面もあった。
その場に居合わせないと、その国のことも、人のことも、自分のことも、わからないことばかりだ。
一人で来たというのも功を奏したかもしれない。
もちろん、いろんな人の助けがあって準備・出発ができたのは確か。
でも、実際に自分であれこれ考えて行動したのは良い経験だったと思う。
今回が、本当の意味で初めての一人旅だったのかな。
いろんなことがあったけど、たくさん楽しかった。
最初の一人旅が、フランスで良かった。
また、来たいか?
そう問われたら。
”Oui !”
と、声高らかに答えるだろう。
そんな旅でした。