歴史と伝統。

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ブローに来てから7連登。

疲れも宿題も溜まってきた。

とはいえ、7aをちらほら落とし、思ったよりも調子が良い。

特に、ブロー最初の7aであるLa jokerは目標だったので嬉しい。

美しい森と岩の中で、伸び伸びとトライできるのが楽しくて仕方ない。

エリアを歩いていると、様々な人達に出会う。

カップル、家族連れに、幼稚園児。

目的も年齢も千差万別。

そんな中、クラッシュパッドを背負った人間が闊歩する。

クライマーが森に溶け込んでいる環境が素晴らしい。

 

日本では、クライマーは異質な人種として扱われているような感じがする。

「自然の岩を登るんですか?すごいですね!」

職場、床屋やいろんなんところで言われたりする。

まあ、大したことでもないし、危ないし、ロクでもないことなんだけどな。

と、逆に恐縮するけれど、フランスはそれがない(ブローだからと思うけど)。

ライミングが日常に浸透しているようなイメージ。

 

だから、地元だと何となくコソコソとした気持ちでクライミングをしてしまう。

「見つからないように。」といった感覚だろうか。

ライミングが白か黒かといえば、日本では黒に近いグレー、フランスでは白に近いグレーという感覚。

ロクでもないことをしてるのは同じでも、そんな差異があるような。

それは、歴史と伝統の重みがあるからだと思う。

La jokerが登られたのは、1953年で70年前以上の話。

それと、比較すると地元のクライミング史は浅い。

その差異が、自分の感じたブローの違いなんだろう。

 

歴史は積み重ねるもので、伝統は伝えていくものだ。

そう、今も、地元クライミング史の1ページの中に自分はいる。

先輩の教授を反芻し、後輩に繋いでいかなきゃななんても考える。

フランスで、日本のクライマーは強い。

そう何人からも褒められた。

だけど、ワールドカップの金メダルより、日本の岩登りには誇れるものがある。

ライミング後のクリーニング、地元との交流などなど。

そんな地元の歴史と伝統を大切に、太く紡いでいきたい。

もちろん、良い歴史もあれば、悪い歴史もあるけれども。

成功や失敗の合計が伝統なのかな。

それが、ブローで1週間過ごして考えたりしたこと。