たまに、どこか遠くへ行きたい気分になる。
そういう風が、心に吹いたら、出かけよう。
そう考えるようになりました。
行きたいと思った時が、行くべき時期なんだろうなと。
新田次郎さんの小説「武田信玄」を読み、広告でシュテファン•グロバッツさんの姿を見たら、行き先は決まったようなものです。
ということで、長野へ。
そんな場合じゃない。
と、これまで心の風に抗ってきました。
じゃあ、どんな場合だったのよと聞かれても、今となってはわかりませんが。
とにかく、必死にしがみついていたのでしょう。
逃げたら負け、というくだらない意地にとらわれて。
時には、一度手を離して、遠くから見た方が良かったのですが。
そもそも、離れることは、逃げるのではなく、間合いを取ることですしね。
心に風が吹くのは、何かに息詰まっている時のような気がします。
周りが見えてないから、ちょっと視野を広げてごらんという合図ですね。
近頃は、クライミングも狙いの課題に手詰まり、シューズのソールを消費するだけでした。
もちろん、諦めたわけではありません。
ちょっと距離を置いてみる。
そういう時期なのでしょう。
"風をあつめて、蒼空を翔けたいんです。"✳︎
はっぴぃえんどを口ずさんで、磐越道をひた走る。
その蒼空が、小川山というのは、何ともスケールが小さい気もしますが。
でも、その人が行きたい場所に、小さいも大きいもないですね。
行きたいと思った時に、行きたい場所へと向かった。
たまには、風に身を委ねる。
その気持ちを大事にしたいです。
✳︎はっぴぃえんど 風をあつめて