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ピータン。

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後輩を連れ、晩ご飯。

食わず嫌いというピータンをご馳走。

自分自身も初体験。

期待と不安が入り混じる中、震える箸で口に運ぶ。

パンチの無さに、安堵しつつも失望を覚える。

すごく美味いか、とんでもなく不味いか。

それを、期待してたのに。

 

ゴロゴロとした塊が嬉しいレバニラ炒め。

鼻頭が汗ばむ山椒の効いた麻婆豆腐。

期待外れのピータン

シャキッとしたザーサイ。

それらをツマミに、これまでとこれからを語り合う。

コンビネーションが良くなる頃に別れが来る。

残念だけれど、それぞれの道がある。

快く送り出す。

それが、彼に捧げるせめてもの華向け。

先輩が、自分の門出を飾ってくれたように。

 

学校や社会に入ると、嫌なことが多少ある。

先輩、上司から言われて辛かった。

そんな経験は、全人類の共有財産で世界遺産

「何を今さら。」

社会に出て、言われて一番キツかった。

その棘は、今だに突き刺さったまま。

抜けないし、そのままにしておこうと思う。

加えて、心に決めたんだ。

同じ言葉を後輩には絶対に言わないと。

 

昔は、こうやって鍛えられた。

オレは、そう教わった。

だから、お前にもそうするんだ。

それが、間違いとは思わないけれども。

あなたは、嫌じゃなかったのかい?

そう問出したくなる。

先輩にやられて嫌だったことを、後輩に繰り返す。

負の連鎖は、どこかで断ち切らねばならない。

先輩からされて良かったことを、後輩に繰り返す。

正の連鎖は、いつまでも繋げていきたい。

 

ご飯を奢る(安いけど)。

本を上げる(中古だけど)。

厳しいことを言う(たまに)。

先輩にされて良かったなぁということは繋げたつもり。

だから、彼にはお願いした。

オレにされて嫌だったことは後輩にするな。

オレにされて良かったことは後輩にする。

この二つを守って欲しいと。

彼曰く、自分にされて嫌だったのは、現場での顔が恐ろしいことらしい(本人は普通のつもり)。

にこやかな彼だから、そこは問題ない。

自分にされて良かったのは、こうやって安飯を奢ってもらったことくらいだろう。

それだけでも構わない。

そのまた後輩へと、繋げて欲しい。

 

一月もすれば、説教は頭の片隅へ追いやられる。

半年も経てば、記憶は彼方へ飛んでいく。

一年後には、それらは無かった存在のようになる。

どこで、誰が、何だったか。

お店の場所、自分の名前、言われたこと。

霧がかかり、曖昧になっていく。

大体、そんなもんだ。

霧が晴れて、明確になる。

時々、そんなこともあるはずだ。

そんな日に、思い出して欲しい。

ピータンの微妙な味。

自分のしかめっ面。

彼自身が繋げていく正の連鎖を。