キレイゴト。

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久しぶりに、レイチェル•カーソンを読みました。

高校の時に、キレイゴトを言うおばさんだなと感じた記憶があります。

私自身、おじさんになり、キレイゴトを言うのも、とても大変と気付きました。

山盛りの批判、孤立への恐怖。

それらに、打ち勝つ勇気が必要です。

 

とはいえ、キレイゴトを言う人は、たくさんいます。

だけれど、キレイゴトを実行できる人は、そんなにはいません。

そんなはずなんですが、周りを見渡すと、胆力みなぎる友人が割といます。

 

世界平和だとか、決して大きなコトでは無く、山でゴミを拾うとか、非常に小さなコトなのだけれども。

どれだけの人が、それを語り、実践できるのだろう(自分も含め)。

そもそも、キレイゴトが、必ずしも大きい必要は無いのでしょう。

やるか、やらないのかが大事であって。

 

小さなキレイゴトが、水面を波立たせ、やがてはうねり、世界やルールを変えていくのかもしれませんね。

とはいえ、批判は嫌だし、孤立は怖い。

そんな臆病者の私には、一人じゃ何も出来無いけれども、一人じゃ無いから何か出来るような気がするのです。

 

✳︎失われた森―レイチェル・カーソン遺稿集 https://www.amazon.co.jp/dp/4087733254/ref=cm_sw_r_cp_api_XAORzbK8ARAQ7

ホットドッグ。

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社員旅行のディズニーランド。

ゲートをくぐることなく、パチンコに行った先輩とクライミングジムで登った私。

ポンコツ社員だった我々。

それぞれの夢を追いかけ、違う舞台へ。

そんな先輩の夢の形を見てきました。

 

キレイだなぁ。

そんな第一印象を受けました。

パラソルがアクセントの白い建物。

肉のピンクと脂の白のグラデーションが美しいハム。

健康的な小麦色の肌をしたパン。

明るいスタッフの笑顔。

どれも、キラキラと輝いていました。

 

久しぶりに会う先輩も相変わらず。

ボロボロの帽子と擦れたTシャツが妙に似合う。

でも、清潔感がある。

むしろ、神々しさを醸し出す。

職人さんです。

 

そんな職人のホットドッグを頬張ると泣けてきた。

このホットドッグを世に送り出すまでの、日々と情熱を思うと。

思い描いたことを形にするのは、生易しいものじゃない。

だから、美しいと感じるのでしょう。

力強く、美味しい、ほんわかしたホットドッグでした。

トンカツが美味しくなる話。

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職場見学ということで、養豚の話をすることになりました。

何をどう話そう、どう伝えよう。

考えた末、トンカツが美味しくなる話がしようと決めました。

 

豚と豚肉を知れば、トンカツが美味しくなる。

自分の信念です。

というよりは、ただの自己主張かもしれません。

豚を育てる人。

豚肉をパックに詰める人。

豚肉を調理する人がいる。

もっとオレ達を知ってくれという。

 

豚は、何頭で、何kgで産まれるか。

餌は何を食べているのか。

ロースはどこにあるか、ヒレは何故に軟らかいか。

ウインナー、フランクフルト、ボロニアソーセージの違い。

天然腸と人工ケーシングの食べ比べ。

化学調味料の功罪。

そして、自身の経験からの思い。

ただの豚好きなおっさんの与太話でした。

それに、二人は根気良く付き合ってくれました。

 

最後に、お礼の手紙を頂きました。

泣くといけないので、トイレでこっそり読みました。

自分の言わんとした事は、伝わったようです。

嬉しいのは、彼女達自身でそう感じてくれたこと。

職場見学は、何かを教わる場ではなく、何かを感じるきっかけであるべきと思います。

答えを教えるのではなく、問いかけるのが目的なんじゃないかなと。

 

手紙の中に、「一生懸命説明してくれて、ありがとうございました。」と書いてありました。

というよりは、いっぱいいっぱいだっただけなんですが。

その辺りも伝わっていたなら、合格点ですね。

まぁ、豚好きなおじさんのことは忘れて良いから、畜産物に関わる人達がいることを頭の片隅に置いておいてもらえたら幸いです。

 

峠。

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午前中は、大丈夫だろうと115線に出る。

その途端に、雨がフロントガラスを叩く。

パラパラというリズムに合わせて、行き先変更。

高速に乗り、東北、磐越、北陸道

満を持して、長岡で降りる。

前々から暖めていた計画、「継乃助ドライブ」。

 

河井継乃助記念館は二つ存在します。

長岡と只見。

それを辿ろうというわけです。

長岡は生誕の地。

只見は終焉の地。

どうせなら一気に回ってやろうと、考えてました。

 

司馬遼太郎さんの「峠」が、河井継乃助を知ったきっかけです。✳︎

その舞台にいると思うと不思議な感じがしますね。

長岡から只見までは、結構な山道でした。

八十里越と呼ばれ、難所だったようです。

車で二時間くらいでしょうか。

その険しい道を、負傷した体で担架に乗りながら越えてきた。

その継乃助の精神力。

担架を担いできた部下。

彼が、いかに強く、慕われる人間であったかが伝わってきたような気がします。

小説の結末が蘇り、目頭が熱くなりました。

 

そして、この本を紹介してくれた友人を思う。

一番好きな本だからと渡してくれた事を。

彼とは、別の峠に向かうことになりましたが、一緒に峠越えをしてたら、どうだったかなと考える時があります。

多分、ケンカしただろうと思う。

だけれども、楽しい道のりになったんじゃないかなと想像しています。

 

人それぞれ、峠を歩いてます。

どの道も、勾配はどうあれ、それなりの苦楽があると思います。

なんたって、山に加えて、上、下ですからね。

上りも辛いけど、下りがキツい時もあります。

誰だって、辛い時は辛いんです。

近頃、自分は、下りがやけに膝にきて、苦痛です。

 

軟骨が磨り減った関節を摩りつつ思うのです。

この峠を越えても、次の峠があるんだろうなと。

別に無理して行くことも無いのですが、どうせなら挑戦したいなんて考えちゃいます。

そういう風に、肉体的には衰えても、精神的には前向きでいたいものですね。

 

✳︎峠 上・中・下巻セット (新潮文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/B00D2ZC9TU/ref=cm_sw_r_cp_api_ge3tzbR7E75X1

子育て。

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加美にて、ハハ&ババの会を開催。

そう、今日は母の日。

そんな日を迎えるのも四日目。

つまりは、親となり四年目。

あっという間だなぁと思う。

子育ては、正解のないなぞなぞ。

選択肢は星の数ほどあるけれど。

これだ。っていう答えはない。

ただ一つだけ思う。

子育てとは、子供を笑わせることかなと。

 

家族と過ごす時間は掛け替えがない。

どれだけ長い時を共に過ごせるかが。

それが、大切。

ただ、肝心なのは、共に笑う時間の長さ。

たまにしか会えないとしても。

その、ほんのひと時、ニコニコしていれば良い。

世の中のほとんどは、笑っていれば解決出来るから。

 

"We can laugh together. We're going to get through this. We're going to be okay."*

我々は、一緒に笑うことで、困難を乗り越えることができる。

失敗しても。

あんまりお金が無くても。

笑顔があれば救われる。

100円ショップのおもちゃを喜んでくれる。

中古に絵本を気に入ってくれる。

コンビニまでの散歩を、楽しみにしている。

まぁ、ウチの娘は、コンビニで買うお菓子を楽しみのしている感は否めないけれど(最近は、チョコボールのイチゴ味)。

 

子供の顔をクシャクシャにさせる。

現場対応で。

臨機応変に。

頓知を働かせて。

もちろん、怒る時も、泣かせることもあるけれど。

人間だし、感情的にも、理不尽にもなるしね。

それでも、布団に入る前、共に笑顔でいる。

それが、子を育てるということなんだろう。

 

*Why we laugh
https://www.ted.com/talks/sophie_scott_why_we_laugh

みちのく独り旅-衝動の太平洋編-

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息がつまっている。

このままじゃ、駄目だ。

どっか行こう。

そんな衝動で、車を走らす。

目的地は、太平洋。

 

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青森。

高さのあるスラブを一撃。

上司のパワハラ効果もあり、落ち着いて処理できた。

ちょっと成長したかなと鼻高々。

その後、ぐるっと一回。

直感でピンときたラインを打つ。

名前は「葉月」。

小さいポッケから大きなポッケにドーン。

という感じの課題。

ドーンが苦手なので、引きつけ作戦を試みる。

中継ホールドには届くけれど、止まらない。

あーだ、こーだしている内に指皮は無くなる。

集中力も消え去る。

鼻をへし折られて終了。

 

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岩手。

ずっと来たかった侍浜。

お目当ては「神龍」。

一目で分かるラインの美しさ。

ランディングは岩盤。

まあまあな高さ。

マットがもう一枚あったら登れてた。

そう思う。

高さ、ランディング、一人。

即ち、コントロールして落ちる必要がある。

ギリギリじゃ駄目。

余裕を持ってリップを取らなきゃ。

それに捉われ、最後の一伸びが出来なかった。

それが、今の実力と受け止めるしかない。

だけれど、自分の置かれた状況の中で、出来る限りのトライは出来たと思う。

 

ライミングの結果たるや散々なものだった。

また、宿題が増えた。

そうかもしれない。

ここに来る理由が増えた。

そう考えた方が楽しい。

そもそも、過去の例からしても遠征して結果を出した記憶がないので、期待してない。

それに、目的は達せられた。

 

過去にも、息がつまって、どうしようもない時期があった。

その時は、じっと我慢していた。

それが最良の方法と信じ、誰もが通る道だと思って。

結局、悶々とした毎日を過ごし、家族や友人に迷惑をかけた。

同じことを繰り返したくない。

そんな思いもあり、息を吐き出したかった。

深呼吸が一番の目的だった。

 

久しぶり過ぎて、テントの張り方忘れたり。

野良猫に夕飯を奪われたり。

トポが無いから彷徨ったり(野坂さん、お世話になりました)。

登りの他も散々だったけど、ゆっくり呼吸出来た。

古臭れた何かを吐き出し、新鮮な何かに吸い込んだ。

また、息がつまったらどこかへ行こう。

今度は日本海に行きたいな。

そう、みちのく独り旅は日本海編へと続くのだ。

ムーミン。

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ついに、ムーミンを制覇した。

ずっと貸出中だった本

それが、棚に並んだ姿を見つけた嬉しさ。

やっと、会えたね。

そんな台詞が自然と出る。

興奮冷めやらぬ中、一夜で読了。

全巻を読んで、多くの発見があった。

ニョロニョロは種から生まれること。

ムーミンパパは捨て子だったこと。

そのパパに感情移入する自分がいること。

 

ムーミンといえばスナフキン

という人が多いと思う。

男女共に、憧れを抱く。

ああいう風に、自由に、熱く、クレバーに。

これは、自然の摂理

ただ、スナフキンはどこか浮世離れしている。

しかも、結構なワガママを言う。

たまに帰ってきたら、オリジナルソングを聞かされる。

近所にスナフキン

はた迷惑な気がしないでもない。

 

一方、ムーミンパパ。

彼は現実的。

去勢をはり、カッコつける。

だけれども、上手くいかない。

パパはボヤく。

父親らしくするのは、まったくつい難しいことだな。」と。*1

ママに言われる。

「あまりにも、当たり前のことを当たり前と思い過ぎるんじゃない?」と。*1

どこにでもいるお父さん。

そんな姿を自分自身に、重ね合わせていたのだと思う。

わかるよ、パパって。

 

図書館に行くと必ず児童書コーナーに直行する。

赤毛のアン、トム•ソーヤにハックルベリー

10代と30代に読むのでは、捉え方が違う。

アンでは、マシューの生き様に感銘を受ける。

トムとハックでは、このクソガキ供という感想を持つ。

誰が読んでも、何か発見がある。

その時々、年齢や立場に応じて。

それが名作と呼ばれる所以な気がする。

 

坊主頭のおっさんが休日の朝イチ。

開館前に自動ドアの最前線に陣取り。

開くやいなや、児童書を漁る。

ちなみにその後、岩場に向かう。

その姿は、ちょっと怖い気がする。

職員さんの視線がたまに痛い。

だけれど、また来週も駆け込む。

少年となり冒険心を取り戻すため。

父親となり優しさを養うために。

 

*1ムーミンパパ海へいく (新装版) (講談社青い鳥文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4062854368/ref=cm_sw_r_cp_api_tc19ybWDNJN12