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ムーミン。

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ついに、ムーミンを制覇した。

ずっと貸出中だった本

それが、棚に並んだ姿を見つけた嬉しさ。

やっと、会えたね。

そんな台詞が自然と出る。

興奮冷めやらぬ中、一夜で読了。

全巻を読んで、多くの発見があった。

ニョロニョロは種から生まれること。

ムーミンパパは捨て子だったこと。

そのパパに感情移入する自分がいること。

 

ムーミンといえばスナフキン

という人が多いと思う。

男女共に、憧れを抱く。

ああいう風に、自由に、熱く、クレバーに。

これは、自然の摂理

ただ、スナフキンはどこか浮世離れしている。

しかも、結構なワガママを言う。

たまに帰ってきたら、オリジナルソングを聞かされる。

近所にスナフキン

はた迷惑な気がしないでもない。

 

一方、ムーミンパパ。

彼は現実的。

去勢をはり、カッコつける。

だけれども、上手くいかない。

パパはボヤく。

父親らしくするのは、まったくつい難しいことだな。」と。*1

ママに言われる。

「あまりにも、当たり前のことを当たり前と思い過ぎるんじゃない?」と。*1

どこにでもいるお父さん。

そんな姿を自分自身に、重ね合わせていたのだと思う。

わかるよ、パパって。

 

図書館に行くと必ず児童書コーナーに直行する。

赤毛のアン、トム•ソーヤにハックルベリー

10代と30代に読むのでは、捉え方が違う。

アンでは、マシューの生き様に感銘を受ける。

トムとハックでは、このクソガキ供という感想を持つ。

誰が読んでも、何か発見がある。

その時々、年齢や立場に応じて。

それが名作と呼ばれる所以な気がする。

 

坊主頭のおっさんが休日の朝イチ。

開館前に自動ドアの最前線に陣取り。

開くやいなや、児童書を漁る。

ちなみにその後、岩場に向かう。

その姿は、ちょっと怖い気がする。

職員さんの視線がたまに痛い。

だけれど、また来週も駆け込む。

少年となり冒険心を取り戻すため。

父親となり優しさを養うために。

 

*1ムーミンパパ海へいく (新装版) (講談社青い鳥文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4062854368/ref=cm_sw_r_cp_api_tc19ybWDNJN12

 

イージュー★ライダー。

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走り始めて、33年目。

"何もないな  誰もいないな  退屈なスピードで  道は延々と続く"*1

そんな心持ち。

 

最初は、無謀な運転が多かった。

高速を、山梨-宮城間をぶっ続けて走ったり。

冬場の急カーブに、80kmで突入したり。

砂浜で、スタックしたり(全てノンフィクション)。

当然、事故り、廃車し、JAFのお世話に。

自分を過信して、アクセルを目一杯踏んでいた。

 

近頃は、落ち着いてハンドルを握っている。

任意保険が、高くなるのはもう勘弁。

そんな気持ちの現れな気もするけれども。

眠くなったら、PAに入る余裕。

パッシングを無視する図太さ。

下り坂でエンジンブレーキを使う技術。

実力に見合った運転が出来ているのかなと思う。

 

真っ直ぐな道をゆっくりドライブ。

そんな日々が続くと、たまに分からなくなる。

何処へ行きたいのか。

どのぐらい離れているのか。

あと何時間かかるのか。

辿りつけるのか。

 

だから、地図を広げて、確かめる。

この辺りかなと、根拠の無い自信を持って。

大体これくらいと、楽観的に考えて。

そのうち着けばいいやと、時間を忘れて。

まあ何とかなるべと、希望は捨てない。

そして、また走り始める。

 

そんな風に、地図を眺める日。

それが、誕生日なのかなと思う。

遠回りをしたとしても。

横道に逸れたとしても。

引き返したとしても。

何かに向かって進んだのは間違いない。

まぁ、あんまり難しく考えるなってこと。

"カレンダーも  目的地も  テレビもましてビデオなんて  いりません  ノンノン  僕ら  退屈ならそれもまたグー"*1

きっと、そういうもんなんだろう。

 

*1イージュー★ライダー  奥田民生

遠い春よ。

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西高東低が、強まっては、緩む。

雪が積もったと思いきや、穏やかな陽が照る。

冬と春が交わる。

そんな季節の変わり目。

 

里山のパン屋さんから春の便り。

雪の下から、ひょっこり顔を出しましたよ。

リップは、まだ雪があるけれど、下部から側面は大丈夫でしょうと。

季節はまだ冬だけれども。

春の兆しに誘われて、霊山へ。

 

1日目。

足がしもやける。

シューズを履くのも、一苦労。

腫れた爪先で踏むスタンス。

それは、剣山を踏み締めるが如く。

もはや、登りではなく苦行。

シューズを履いては脱ぎ、足を揉む。

お経のように、ムーヴと文句を延々唱える。

嗚呼、無情。

諸行無常の鐘が鳴る(17時の時報)。

本日の苦行は終了。

 

2日目。

風強く、限りなく透明に近いブルーな空の下。

指は囁やく。

「今日は持ててますぜ、旦那。」と。

声を信じて、右手を出す。

思ったより、ええやんけ。

とほくそ笑む。

だけれど、春の陽気が水を差す。

雪解けで、スタンスが染まる。

悔しさで、胸が滲む。

陽はまた沈む。

 

3日目。

昨晩の食卓は、ふきのとうの天ぷら。

嬉しい反面、不安が募る。

暖かいと体は動くけど、フリクションがなぁと。

ちょっと気負い過ぎ。

良かったのは二〜三トライ。

だけれど、一度きりだったのが、三回出来た。

かすかでも、確実に前進。

春とリップは目の前。 

 

4日目。

前々日の雪が残る。

とりあえずリップの雪を掻く。

濡れていたので、ホールドを触るだけ。

持つのが辛かったカチも、悪いと感じない。

指と筋肉は、もう十分。

後は、精神面。

ここで、一手出すんだというね。

なので、心が強くなりそうな動画を見る。✳︎1

強くなるどころか、涙する。

 

5日目。

天気予報は午後から崩れる。

気持ちははやる。

焦りは生じる。

リップ手前までは抜群の安定。

だけれど、もう一手が出ない。

焦る、イラつく、雨がパラつく。

 

保持力と体幹的に無理では無いです。

自身過剰かもしれませんが。

それにも関わらず登れないのはなぜか。

メンタルとフィジカル。

ギアの噛み合わせが悪いのだと感じます。

馬力が強くても、ギア比によっては、力は伝わらない。

気持ちが弱くて、能力が活かせない。

顔が汚れて力が出ないアンパンマン

それが、今の自分なんでしょう。

 

登れなかった。

この耐え難き、忍び難き現実。

悔しく感じても、後悔はしません。

挑戦したのだから良いじゃない。

少なくとも逃げなかった。

過去の自分と向き合ったのだからと。

当然、諦めたわけでもありませんしね。

 

花見山の交通規制も始まりました。

福島の桜開花予想は4月下旬です。

もはや、春。

お花見シーズン。

ちょっとフリクションが心配です。

でも、もう少し粘って見ようかと思います。

楽しみにしている方々には、悪いけれど。

とんでもない花冷えを期待しています。

 

✳︎1Your body language shapes who you are
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are

ピータン。

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後輩を連れ、晩ご飯。

食わず嫌いというピータンをご馳走。

自分自身も初体験。

期待と不安が入り混じる中、震える箸で口に運ぶ。

パンチの無さに、安堵しつつも失望を覚える。

すごく美味いか、とんでもなく不味いか。

それを、期待してたのに。

 

ゴロゴロとした塊が嬉しいレバニラ炒め。

鼻頭が汗ばむ山椒の効いた麻婆豆腐。

期待外れのピータン

シャキッとしたザーサイ。

それらをツマミに、これまでとこれからを語り合う。

コンビネーションが良くなる頃に別れが来る。

残念だけれど、それぞれの道がある。

快く送り出す。

それが、彼に捧げるせめてもの華向け。

先輩が、自分の門出を飾ってくれたように。

 

学校や社会に入ると、嫌なことが多少ある。

先輩、上司から言われて辛かった。

そんな経験は、全人類の共有財産で世界遺産

「何を今さら。」

社会に出て、言われて一番キツかった。

その棘は、今だに突き刺さったまま。

抜けないし、そのままにしておこうと思う。

加えて、心に決めたんだ。

同じ言葉を後輩には絶対に言わないと。

 

昔は、こうやって鍛えられた。

オレは、そう教わった。

だから、お前にもそうするんだ。

それが、間違いとは思わないけれども。

あなたは、嫌じゃなかったのかい?

そう問出したくなる。

先輩にやられて嫌だったことを、後輩に繰り返す。

負の連鎖は、どこかで断ち切らねばならない。

先輩からされて良かったことを、後輩に繰り返す。

正の連鎖は、いつまでも繋げていきたい。

 

ご飯を奢る(安いけど)。

本を上げる(中古だけど)。

厳しいことを言う(たまに)。

先輩にされて良かったなぁということは繋げたつもり。

だから、彼にはお願いした。

オレにされて嫌だったことは後輩にするな。

オレにされて良かったことは後輩にする。

この二つを守って欲しいと。

彼曰く、自分にされて嫌だったのは、現場での顔が恐ろしいことらしい(本人は普通のつもり)。

にこやかな彼だから、そこは問題ない。

自分にされて良かったのは、こうやって安飯を奢ってもらったことくらいだろう。

それだけでも構わない。

そのまた後輩へと、繋げて欲しい。

 

一月もすれば、説教は頭の片隅へ追いやられる。

半年も経てば、記憶は彼方へ飛んでいく。

一年後には、それらは無かった存在のようになる。

どこで、誰が、何だったか。

お店の場所、自分の名前、言われたこと。

霧がかかり、曖昧になっていく。

大体、そんなもんだ。

霧が晴れて、明確になる。

時々、そんなこともあるはずだ。

そんな日に、思い出して欲しい。

ピータンの微妙な味。

自分のしかめっ面。

彼自身が繋げていく正の連鎖を。

Change the world.

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福島第一原発が爆発しました。」

電気の遮断された暗闇の中。

手回しラジオから流れる焦燥したキャスターの声。

鮮明に覚えてる。

あれから、6年。

 

いつか、故郷の為に、なんて考えてました。

福島で生活することが復興になる。

そんな話に、共感し、帰ろうと思ったわけです。✳︎1

地位も、知識も無い。

あるのは、体力だけだから。

そうして、1年間働いてきました。

 

無力だなぁと肌で感じます。

この手で、放射能を取り除ける訳でも無い。

わずかながら、税金を支払うくらい。

そもそも、元通りになんて無理なのだと思う。

 

僕等は、過去に戻ることは出来ない。

私達は、未来に進むことは出来る。

後に引けないのであれば、前に進むしかないでしょう。

ドラエもんが言ってました。

「未来は変えることができるんだ。」って。

 

あの時に、ああしていたら、こうしていれば。

"たら"と"れば"は、尽きない。

愛車がデロリアンなら、やり直したい。

そう考えることもあるけれども。

今は、過去に行きたいと思わない。

過去を変えても、今が良くなるだけだから。

現在を変えて、未来を良くできたら良いですね。

 

今を変えるには、何をすべきか。

自分が何が出来るのだろう。

ほんの少しだけだけれども。

誰かを微笑ませることは出来ると思う。

くだらない冗談。

ちょっとした手紙。

やや気が利いた一言で。

"君が笑えば  この世界中に  もっともっと  幸せが広がる

君が笑えば  すべて良くなる"✳︎2

きっと未来も良くなる。

 

✳︎1;はじめての福島学 https://www.amazon.co.jp/dp/478161311X/ref=cm_sw_r_cp_api_yXHWybT45W0CN

 

✳︎2:AI ハピネス

レクサスはサクセスか。

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知人が、レクサスを買ったらしい。

車は、ステータスの一つだと思います。

持ち主の素性を表す。

お金持っている人。

山好きな人。

レースが好きな人。

おおよそ、乗る車は決まっている気がします。

自分の中のレクサス。

成功した人の乗り物というイメージです。

 

車には、負い目があります。

娘が、通う保育所

妙に、ピカピカで、高そうな車ばかり。

その中、自転車で迎えに行く。

良くも悪くも、視線を感じました。

子供は、時に残酷です。

娘を乗せていた時、駆け寄ってきた幼稚園児が一言。

「何で、自転車なの?おかしい。」

泣きそうになった。

自分は、まあ仕方ない。

だけれども、家族がそういう目で見られてる。

そう思うと、申し訳なくて、情けなくて。

レクサスを見ると、その時の気持ちが甦ります。

 今思えば、家族は、そんなの気にしてなかったでしょう。

高級車より高めのアイスの方が嬉しかったと思う。

 

レクサスは、成功の象徴だと思う。

相応の努力無しには、シートに座れない。

知人も、長年の下積みがあったから、ハンドルを握ってる。

でも、高級車に乗るために努力した訳ではないと思う。

レクサスは、成功のおまけに過ぎない。

 

何を持って成功とするかは、人それぞれ。

レクサスに乗る私は、ちょっとした悪夢に思える。

GODIVAのアイスを購入する自分は、見栄っ張りにしか見えない。

荷物を積んだサクシードが似合う。

そういう人物でいたい。

たまにハーゲンダッツを買って帰る。

そういう父親でいたい。

それが、自分のサクセスなんでしょう。

 

現実に目を向けると。

運転席には、サクシードどころか、アルトで満足している。
コンビニでは、ハーゲンダッツに怖気付き、ピノをカゴに入れてしまう。

想像以上に、小さな人間がそこにいる。

 今しばらく。

もしかすると一生。

軽自動車とピノで、耐え忍ぶのかもしれない。

 

でも、最近は思うのです。

軽で、家族が、ギュウギュウ詰めで、ドライブするのも悪くないよなって。

ピノも、みんなで、ワイワイ分け合って、一粒ずつ食べるのも良いよなって。

それはそれで、幸せだよねと。

いつか、きっと。

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昨年末から触り始めたカンテ。

スタンスあるし何とかなるだろう。

と思ったのは最初だけ。

すぐにのはずが、いつのことやらに。

 

まず、門前払い。

離陸がままらない。

思ったよりも、傾斜が強い。

お約束通りに、ホールドとスタンスは欠ける。

ちょっと妥協し、ようやくスタート(下の岩をオッケーに)。

 

一難去ってまた一難。

ガバカチ取れても動けない。

だから、カンテは嫌いと一人言。

毒付きながら、ホールドを探る。

 

デッドでたたく。

ただただはたく。

布団干しのように無心でたたく。

高度を上げては下げ。

位置を奥から手前へ。

何度も探る。

 

人生は山あり谷あり。

場所が掴めてきた矢先、手首痛める。

だから、カンテは嫌なんだと一人愚痴る。

テーピングを巻き、ムーヴを固める。

 

ライミングをする日の朝。

THERMOSに、熱いコーヒーを注ぎながら思う。

今日は、登れると。

車中で、ちょうど良い温度のコーヒーをすすりながら、思案する。

今日は、このムーヴで行こう。

岩場で、ぬるくなったコーヒーをガブ飲みしながら、悩む。

「いつ」、登れんだろと。

 

次回かもしれない。

またその次回かもしれない。

その「いつか」は、起こらないかもしれない。

でも「いつか、きっと」を信じて、僕等は岩場に向かう。

いつ出来るかは、わからないけれど。

 

どれだけ、強く願っても。

どれだけ、指皮をすり減らしても。

その時が、来ないこともある。

それは、分かってる。

その時は、準備をしていない者を訪れない。

これも、知ってる。

 

だから、今日も私はカンテをはたく。

手首は痛いし、嫌になることもある。

マットが滑り落ちて、腹が立つ。

傷みも忘れて、喜ぶこともある。

スタンスの一つ上げられた。

mm単位に一進一退に、一喜一憂する。

もう少しかなぁと。

 

恐らく、来週も私はカンテをはたく。

そして、再来週も私はカンテをはたいている。

いつか、きっと、絶対に、と願いつつ。

そんな気がする。